ナヘラ → サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ
カミーノ10日目。
朝から晴れ。
歩いている最中にくもり。
着いたら晴れ。
涼しい1日だった。
今日は、ナヘラからサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダまで21.3km。
短く感じる〜!!!
でも今日の道は硬くてアップダウンも結構ある道だったので、後半は足が痛み出した。
昨日疲れのピークを感じていたこともあり、今日は「何もかもゆっくり日」と決めた。
でも6:00前に電気はつき、周りの人たちが支度を始める。
いつもなら起きてすぐに支度をするけど、今日はゆっくり起き、ゆっくり身支度をし、荷物を詰めるのも一つ一つゆっくーり入れた。
そしてゆっくりしている間にほぼ誰もいなくなり、ゆっくりと7:30に出発。
洗濯物が乾かなかったので、ネットに入れてザックにぶら下げる。
靴下は、大抵乾かないのでいつもぶら下げて歩いている。
フランスパンの残りをかじりながら、ごっつい町、ナヘラを出る。
20分くらいは身体のエンジンがかかっていない。
歩いてはいるけど、ザックを調整したりとヨロヨロ。
追い越していく人たちに挨拶をしながらエンジンをかける。(チョコレートで)
ゆっくりではあるけど、だんだんいつものペースになっていく。
ゆっくりすぎるとザックが重たくなっていく。
そこで坂道。
ごっつい道だな〜。
こういう道を歩いている時は特に、雨じゃなくてよかったと思う。
今日は目的地のドミンゴまで小さな町を2つだけしか通らない。
最初の町に着いたのは出発から1時間半。
ここでエネルギー補給。
最初のカフェでクロワッサン。
今日もクロワッサン。
きっと明日もクロワッサン。
フォークがブスッと刺さって、はいどうぞ。
カウンターでザックを背負ったまま、ナイフとフォークで立ち食い。
これが楽。
町を出ると、麦畑とぶどう畑が続く。
あっ!
ぶどう畑に農薬?撒いてる!!!
今日は景色の変化があまりない道だった。
ゆっくり日なので、焦らず急がず。
歩きながら色々考えた。
200kmぐらいを歩き終わり、4分の1が終わった。
あと4分の3しかないと考えるとすでに寂しい。
何故歩くのか。
元々歩くのが好きだから。
写真を撮るのが好きだから。
そのためにカミーノへ来た。
絵も描きたかったけど、描く余裕がない。
余裕がない?
なんで?
別に巡礼は修行ではないんだから、やりたいことをやり、歩きたいように歩けばいい。
歩くことで精一杯で、昨日のように疲れ果ててイライラして、何のために歩く?
せっかくカミーノを歩いているんだから、自分が楽しめるように、自分を縛るのをやめよう。
例えば、着くまでビール(という名のジュース)を飲んではいけないと思っていたけど、別に途中の休憩で飲んだっていいじゃん!
目的地が手前で変わってもいいじゃん!
荷物だって、送ってもいいじゃん!
とか。
結構答えはくだらない。
歩き始めて3時間半。
ひと山?(丘?)を上る。
そんなに高くはないけど、はぁはぁ言いながら登りきると、お店が出てる〜!
水もないことだし、休憩!
ここでは買うのではなくて、寄付制。
そういうところが何箇所かある。
ザックは下ろさず一休止。
下ろせば解放されるけど、また背負うのが負担。
日本語が上手な韓国の女の人と再会。
昨夜は同じアルベルゲだったので、昨夜以来の再会。
隣に座ってひと息。
犬が寄ってきた。
カミーノに来て、韓国の人の多さにびっくり。
なんで?と聞くと、韓国ではカミーノは「挑戦する」ものとして結構前から知れていたんだって。
最近俳優さん3人がカミーノにアルベルゲを開いたことで、更に認知度が上がったんだとか。
日本ではあまり知られていないよね。
私がカミーノへ行くと言ったら、知っている人はほとんどいなかった。
10分ほど休憩をして、出発!
ここからドミンゴまでは約7km!
近い!!
すぐにもう一つの町が出現。
なんだか今までの町や村の雰囲気と違う。
規則正しい並びの建物が集まっている。
日本車が多い。
小さい村でもよく見かける
見た目は綺麗だけど、誰も住んでいない。
ゴーストタウン。
ここにもアルベルゲがあるけれど、アルベルゲしか機能していないんじゃないだろうか。
上がったり下がったりしながら下りていく真っ直ぐな道。
写真には収まらない、綺麗な景色だった!
日本語が上手な韓国の女の人と1時間ぶりに再会。
話しながら一緒に歩く。
日本語上手なので助かります!
彼女は、大学や大学院で日本語課程だったそう。
就職も日本の子会社だったので、社長さんが日本人だったことで日本語をキープできたらしい。
その後アイルランドにワーキングホリデーに行ったりと、フットワークが軽い。
日本で旅行した話、海外での暮らし、韓国と日本の社会、人生の選択の話。
ドミンゴに着くまで話し続けた。
日本語が上手で助かります!!!本当に!!!
13:00過ぎ、サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダに到着!
ここは、パンプローナに次ぐ大きな街。
???
思っていたほど大きくないけど、とても綺麗な街。
真ん中にカテドラルがあって、周りをバルやレストラン、お店などが囲んでいる。
アルベルゲにチェックイン。
大人数入る割には、綺麗で広くて使いやすいアルベルゲ。
荷物を置いて、シャワーを浴びて、洗濯をして(いつも手洗い)干して、
着いてからの流れが終わってビール!(という名のジュース)
は〜、ほっとひと息。
しかもいつもより1時間近く早い。
素晴らしい!
ひと息ついてから、スーパーマーケットを探しがてら町歩き。
シエスタの時間なので、もちろん人はいないしお店はやっていない。
ここのカテドラル、とても綺麗。
ぐるぐるっと一通り歩いて(1時間ぐらいで歩ける)スーパーマーケットへ。
スーパーは開いていて嬉しい。
今日は夕食を作ろうかと思ったけど、せっかく美味しいものがありそうな街に来ているので食べに出ることにして、明日の食料の確保。
これ大事だわ。
こういうセンス。
日本でやるなら役所広司さんあたりか。
ミツさんが泊まる予定だったパラドール(歴史な建造物を改装した国営のホテル)を探しにウロウロ。
ミツさん…
パラドールに泊まることを楽しみにウキウキしていたのに。。。
代わりに外観だけ見ておきました。
19:45から、ペリグリーノのため(多分)のミサがあると知り、その前に夕食。
今日、一昨日ぶりに再会したゆかりパスタくんと一緒にパエリアを食べた。
スペインに来て10日経って初パエリア!!
いつも何食べているんだ、私。
本当は、ミツさんとドミンゴで食事をしようね〜と話していたんだけど、ミツさんいない…
今日足に痛みがきた。
本当にいつどこでどのタイミングで歩けなくなるかわからない。
無理はせず、でも1日1日を大切に歩かなきゃ。
と、話してはいないけど、ミツさんの話からそんなことを思う。
パエリア美味しかった!
気づいたら、とっくにミサの時間!
↑サント・ドミンゴのミサの前の様子
いいタイミングでカテドラルに入れた!
すっごく綺麗なカテドラル。
ドミンゴのカテドラルの特徴は、ニワトリ。
カテドラルの中にニワトリが二羽いる。
何でだかは…伝説があるらしい…よくわかんないけど。
ミサの間も鳴いていたけど、終わった時には寝ちゃってた。
ちなみにアルベルゲの庭にもいた!
写真撮り損ねたけど、もしかして明日の朝はコケコッコーと共に目覚めるのか!?
明日からは、ブルゴスに向かって行く。
中々大変な道のりの部分もありそうなので、身体を第一に考えて歩こう。